めったに雪の積もらない大阪でも先週は積もりました。
皆さんは大丈夫でしたでしょうか??
どうも寺本幸司です。
最近はお客様からの問い合わせでよく聞くのが「T-REVαシステムを装着してからシフトダウン時にアフターファイヤーが発生するようになったのですが・・・。」
このようなお問い合わせをよく耳にします。
そこで今回は果たして本当にT-REVαシステムがアフターファイヤーを誘発しているのかを検証するためにダイノジェットを使ってテストをしてみました。
エンジンブレーキ時の「パンパン」というアフターファイヤーの原因は主にマフラーやサイレンサーの”抜け”のよさが大きく左右されます。
実際はノーマルマフラーでも「パンパン」というアフターファイヤーは発生していますがノーマルマフラーの消音のおかげでライダーには聞こえていないのが現状です。
しかしマフラーを変更して”抜け”の良いサイレンサーに交換するとライダーによく聞こえるようになります。
テスト結果ではT-REVαシステムを装着の有無に関わらずアフターファイヤーは発生することが判りました。
では何故お客さんはそのように言うのか??
お客さんの話をよく聞くとアフターファイヤーを嫌ってバイク屋さんや自身で”AIS"(エアーインダクションシステム)をキャンセルしていたのをT-REVαシステムを装備するにあたり再びAISを復活させたことによってアフターファイヤーが発生しやすくなっていました。
しかしT-REVαシステムはそのまま使いたい・・でもアフターファイヤーは軽減したい・・・。
こういったのが現状ですよね??
今回はインジェクションコントローラーを導入してアクセルオフ域の燃料を調整してアフターファイヤーを軽減できるかのテストを行いました。
結果はアクセル開度0%域の燃料を濃くしたり薄くすることによりアフターファイヤーの”音の質”を変えたり、出るタイミングを変えることはできましたが完全に消すことは出来ませんでした。
しかしこれはマフラーの”抜け”に非常に左右されるので一概に消し去るのは不可能と言うわけではありません!
今回のテスト車両ZRX-1200ダエグに装着していたマフラーは非常に”抜け”がよく完全にアフターファイヤーを消し去るのは難しかったのですが、インジェクションコントローラーでの調整は有効だと感じました。
今回はさらにクランクケースを減圧してのエンジンブレーキの軽減をダイノジェットでグラフにしてみました。
このテストはアクセルオフをダイノジェットのローラーで減速抵抗を数値化したものです。
ピーク馬力は約2馬力向上していますが、それより減速変化の方大きく体感できます。
今回は色々なテストをして沢山の情報や対策も判りました。
インジェクションコントローラー以外でもアフターファイヤーを軽減する方法もありますので情報が必要な方は是非一度弊社にお問い合わせくださいね。
TERA